黒磯駅 貴賓室の歩み
~那須御用邸への玄関口~
黒磯駅の貴賓室は皇室専用の待合室です。
1926年(大正15年)7月1日
黒磯駅駅舎改築とあわせ貴賓室が新設されました。
同年7月15日には那須御用邸が完成しました。
~初めてのお出迎え~
新設後、初めて皇室の方をお出迎えしたのが
1926年(大正15年)8月2日です。
摂政宮殿下(後の昭和天皇)がお出になった時でした。
戦前、天皇陛下が那須にお出になられる際は黒磯駅前に
奉迎門(奉迎塔)がその都度作られたそうです。
~東北新幹線開業まで~
天皇・皇后陛下のご静養の歳など、皇室の方々は
「お召列車」で黒磯駅にお越しになり、貴賓室を通り
公用車に乗り換え、那須御用邸へ向かわれました。
1982年(昭和57年)東北新幹線開業後は新幹線
停車駅である那須塩原駅に貴賓室が設けられたため、
黒磯駅貴賓室はほとんど使われなくなりました。
~現在に至る~
最後に黒磯駅貴賓室が使われたのは
2005年(平成17年)9月11日
紀宮さまが結婚前の思い出に、祖父の昭和天皇と同じ
道中を体験したいと、両親である両陛下と共に那須御
用邸へ向かった際に御利用されました。